日本サッカー協会が行っているトレセン制度は、他競技にはない仕組みが確立されています。
指導者講習会も含め、しっかりと技術委員会で示されている方向性がU-12まで降りてきます。
現場にいる指導者にとって、指導法から考え方までが伝達されることはありがたいことです。
しかし、上手に活用しないと教科書通りにものが与えられこなすだけになってしまうかもしれません。
マニュアルを見てこなすのは得意な私たち…
新しいものが降りてくれば、すぐに取り入れることができるのは素晴らしい。
でも、どこも同じスタイルでサッカーをしていないか心配だったりします。
そもそもU-12の年代は、子どもたちにとっても重要な時期。
「サッカーを教えていいのか?」
と言われれば私は「No」だと思っています。
いろいろと大人の視点でポジションやボールの回し方などを説明したくなるのです。
でも、子どもたちにとっては、そんなことより自分でいろいろやってみることの方が楽しいのです。
子ども自身が自らサッカーを学ぶ
本来は、こうでなくてはなりません。
一見スマートにプレイしているように見えても、最初からリスクを回避してボールを離しているだけだったり…
シュートチャンスがあるのに、自ら打たずにパスしてみたり…
ちょっと強引かなと思うくらいのプレーがあればあるほど子どもらしいはずなのですが…
自分からやるということは、ちょっと強引さがないといけません。
通らないかもしれないスルーパス、抜けないかもしれないドリブル突破、届かないかもしれないシュート。
どれもOKじゃありませんか。
ちょっと無謀なチャレンジがあるから次のステップはある
どんどん子どもたちにチャレンジさせる。
チャレンジの仕方をそっと教えてあげるのが指導者の役目だと私は信じてやみません。
未来ある子どもたちに「チャレンジするハート」が宿りますように…