今日も朝から雨。
西日本では豪雨で河川の氾濫もあって心配です。
昨日、一昨日とブログ記事に登場したのは緑のニホンアマガエルとツチイナゴ。
緑つながりというわけではありませんが、サッカーの話を書こうと思います。
オリンピックも終わり、メダルを期待されていたU-24はメキシコに敗戦。
メキシコ五輪の時にはアステカスタジアムで勝利したのに返り討ちにあってしまった。
長年、日本サッカーの育成に関わる大先輩と話していたらその話題になりました。
たしかにボールを扱う技術やフィジカルは向上している。
ボクらの時代からしたら、そりゃあもう足下にボールは吸い付いているし…
久保くんなんてマラドーナに見える。
でも、長らくサッカーの現場を見てきた大先輩からしたら違うらしいのです。
「一番の違いは駆け引きですよ」
この一言でストンと落ちました。
「たとえ技術やフィジカルが優れていても判断が間違っていたら意味がない」
他の指導者と話したことを思い出しました。
たしかに一瞬を切り取ったら、まあやれている。
でも90分を通した相手との駆け引きはどうだったのか。
準決勝のスペイン戦のように120分を見通した駆け引きも必要だった。
ザックリ言うとゲームプランがどうだったのかということ。
チームの約束事を守ることは、元来得意なはずだけれど臨機応変さはどうか。
試合前にある共有されていたゲームプランも予期せぬ序盤のPKで崩れてしまった。
そうなった時に、選手一人ひとりが臨機応変に修正できたかというとそこは謎。
そこがまだまだ足りていないって思うのです。
サッカーで育てたい力は何かと問われれば次の3つじゃないでしょうか。
まずは「観察力」
ボールがどこにあって、味方と相手がどこにいるのか、ゴールはどこかをみる。
次に「判断力」
状況を捉えたら、次は判断する力が必要です。
最後に「実行力」
判断したら選択したプレーを実行します。
ゲーム中はいちいち振り返る余裕はありません。
「観察」→「判断」→「実行」
ひたすらこの繰り返しです。
よく考えると生きていく上でも重要なこと。
お腹をすかせて狩りに出る。
どこに獲物がいるのか観察する。
予測に基づいて判断を行い罠をしかけるか弓矢などの武器を選ぶ。
最後は、獲物を目の前にして実行あるのみ。
まさに「生きる力」そのものです。
果たして育成の現場は、この大切な力を育めているのか。
自ら考えてプレーする選手たちが育っているのか。
検証する旅にも出てみようと思います。
サッカーの現場も子どもたちの成長を支える大切な場。
ここでも大人たちが真剣になって環境設定に努めなければなりません。
Enjoy Football.