スポーツと教育の現場にいて感じることがあります。
子どもたちの学びとスポーツに親しむ機会に格差が生じている。
40代後半のボクらが子どもたちだった1970年代…
塾に通う子どもなんて少数派、放課後はみんなで外遊びができた時代です。
今では、小さな頃から通信教育や塾にお金を払って学びの機会を買っている。
学歴が高い層は、所得も高い。
貧困大国であるアメリカで感じたことに近い感覚が迫ってきているのかも…
と不安になってきています。
10年ほど前に見たカリフォルニアの光景が頭をよぎります。
朝ご飯を食べられない子たちのために学校で用意されているちょとした食料。
安くてもお腹を満たすことができるドーナッツなどの炭水化物。
キレる子どもたち…
野菜や肉など栄養価の高いものは買えないので、発達にも影響がある。
子どもたちは、いろいろな課題を抱えて学校にやってくる。
日本も同じ状況が進行しているのだと実感しています。
サッカーや野球などもクラブに所属してプレーする機会を買っている
スポーツの現場でも格差が生じています。
「スポーツは学歴社会」と言われるような状況でもあります。
確かにサッカーを続けるにもお金がかかる。
中学校ではクラブチーム、高校では私立強豪校、大学でも体育会でプレー。
子どもたちがプレーを続けるには本当にお金がかかります。
韓国のサッカー少年は、お金持ちの子どもたちだけ
数年前、ソウルで通訳を務めてくれた女性が教えてくれたことです。
日本も同じような状況が進行してきている。
そんな気がしてなりません。
学んだり、スポーツを楽しんだりする機会は、全ての子どもたちにも保障されるべき。
学校には、教室やグランド、体育館、プール…
いろいろあるのですから、何か考えられるはず。
未来を担う子どもたちのために考えたい問題です。
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