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「教える教師」の限界

サークルベンチのある教室

サークルベンチのある教室

教師に成り立ての頃…

「どうやって子どもたちに教えるのか?」ばかりが気になったものです。

それぞれの教科ごとに単元があり、おおよその時数が決まっています。

子どもたちがしっかりと学習内容を十分に理解して授業が進むならいいのです。

でも、教える側としては学習進度が気になって一方的なものになってしまう。

特に学期末が近づくと子どもたちの理解度などそっちのけで進むしかなくなる。

当然、上手く授業が進まなければイライラします。

子どもたちにとっても勝手に進められる授業はイライラの原因になります。

時として集中力を欠き、ノートに落書きしたり、周りにちょっかいを出したり…

完全に「つまらない授業」ですから当然の結果です。

そんな子どもたちの姿を見て、ボクらは注意を繰り返します。

ちゃんと話を聞いてない子は叱責され、授業が止まって説教タイムになる。

そうこうしていくうちに授業はどんどん遅れていくばかりです。

そして、授業中に課題を終えない子は、休み時間を削ってまでやらせる。

あるいは、宿題を課すということになります。

「こちらは、こちらで授業したからいいよね。」という傲慢な気持ちにもなる。

でも…

置き去りになる子どもたちが出てくることに心苦しい気持ちでいっぱいでした。

私にとっても子どもたちにとってもアンハッピーな状況が続いてしまったのです。

そもそも、先生一人で40人近くを担任しています。

私の場合、ほぼ35人を超えるクラスの担任をすることばかりです。

残念ながら一人ひとりに目を配るのは至難の業。

とはいえ、先生の数を増員して30人学級が実現するのは現場教師の仕事ではありません。

与えられた条件の中で、何とかやりくりするしかないのです。

とてもじゃありませんが私だけでは限界があることに気づきます。

「担任ひとりで子どもたちに豊かな学びの場を築くことなどは不可能。」

そんなことに気づいたのです。

そんな時にヒントになったのはスポーツの現場での出来事でした。

続く…

桑原 昌之

くわさん✨️
スポーツと教育の現場に関わる教育研究家
「ともに歩もう、この先の秦野へ」秦野市議会議員
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教育
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