暇と退屈の倫理学 増補新版 (國分功一郎)を読んでいます。
これが、なかなか面白いのです。
読み進めていくと、いろんな疑問が湧いてきます。
そもそも働くことって何だろう?
スポーツやレジャーの存在意義は?
暇であることや退屈であることを逆手にとって、ボクらは資本主義に踊らされているのか?
これ、読み終わったらどうなるんだろう。
第一章 暇と退屈の原理論──ウサギ狩りに行く人は本当は何が欲しいのか?
第二章 暇と退屈の系譜学──人間はいつから退屈しているのか?
第三章 暇と退屈の経済史──なぜ“ひまじん”が尊敬されてきたのか?
第四章 暇と退屈の疎外論──贅沢とは何か?
第五章 暇と退屈の哲学──そもそも退屈とは何か?
第六章 暇と退屈の人間学──トカゲの世界をのぞくことは可能か?
第七章 暇と退屈の倫理学──決断することは人間の証しか?
読み進めていく中で、日々の生活をふりかえることもできそうです。
暇だから何かをしなくちゃいけない。
退屈でいられないから、何かを求めて動いてしまう。
人々の生活ってのは難解ですね。
生きるっていうことだけを考えたら、スポーツも読書も音楽鑑賞も不要です。
食料を調達して食べていればいいだけですから…
でも、それだけじゃつまらなくなってしまいます。
だから、いろんな文化に触れる。
暇で退屈な人たちの心を満たすために、いろんな文化的な活動が存在する。
人ってのは、本来、好奇心に満ちあふれていて創造的な生き物であると思います。
気をつけたいのは、そんな心理を巧みについて経済活動の中で踊らされること。
暇や退屈な時間を満たすために、物欲を刺激されて不要なモノまで手に入れる。
本当は、そんなものいらないのに…
日々の生活をふりかえる意味でも、オススメの本です。
これ、ホントに面白い。
読み終わったら、どうなっちゃうのかな(笑)
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