今まで副読本などを使用してきた道徳。
ボクらが小学生の頃(昭和50年代)は、イデオロギーの対立も色濃くあった時代。
だから、道徳の授業の記憶ってとても少ない気がします。
小学校に正規採用された平成4年頃も、まだ何となくイデオロギーの対立はありました。
それでも、ボクの知る限りでは、きちんと道徳の授業はされていたと思います。
そんな道徳が「特別の教科 道徳」になりました。
「評価しなくちゃいけない」とか「どうやって授業進めるの?」とか様々な疑問が生じます。
他にも「教科書を使わなくちゃいけないのか?」「授業時数を確保するの大変だけど?」
というような議論がされてきました。
たしかに、どう取り組めばいいのか、分かりにくい面があるかもしれません。
そんな先生たちの疑問に答えてくるのが光村図書の「特別の教科 道徳」のページです。
とても参考になります。
新しい学習指導要領における道徳教育の目標は以下の通りです。
「道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,自己(人間として)の生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した一人の人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うことを目標とする。」(カッコ内は中学校)
道徳科の目標は以下の通り。
よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため,道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,物事を(広い視野から)多面的・多角的に考え,自己(人間として)の生き方についての考えを深める学習を通して,道徳的な判断力,心情,実践意欲と態度を育てる。(カッコ内は中学校)
教科書の巻頭と巻末を見比べると、各学年で大切にすべきことも見えてきます。
巻末「私たちの学ぶ世界」というコーナーも、なかなか素敵です。
ここでは、自分を中心に世界が広がることが表現されています。
「私らしく」という部分がスタート。
そこから「家族や仲間と共に」「地域の一員として」「平和な世界に向けて」
「地球に暮らす生き物として」「生きる」と広がっていきます。
あれこれと読観進めると、道徳という教科は、 全人的な教育に関わる学習だと理解できます。
しっかりと読み進めつつ、カリキュラムマネジメントに取り組まないといけませんね。
時数の確保なども含め、学校の課題は山積みですが(汗)
皆さんの学校は、どんな感じなのでしょうかね。
あれこれと教えていただきたいものです。
【参考ウェブサイト】光村図書の「特別の教科 道徳」