台風12号も抜けて風も涼やかなので、旧佐久東小学校から乙女の滝へ徒歩で向かうことに。
今まで学校から町へと下りてはいたけれど、坂道を上に向かって歩くのは初めてのこと。
Google Mapによると、目的地である「乙女の滝」まで「片道7.4km、高低差235m」
「こりゃあ、何とかなるね！」というわけでスタート(笑)
佐久穂町の大日向地区は１区から５区まであって、学校は真ん中の３区にあります。
５区が一番下にあって、１区が一番上にあります。
最初は2区を歩きます。
旧道を歩いて集落を抜けていくルートを選択。
10分ほど歩いて後ろを振り返ると遠くに学校が見えます。
ひまわり畑も発見。
夏の青空には、とてもよく似合いますね。
信州の爽やかな風に揺られて気持ちよさそうです。
こういうのが当たり前に見られる景色は贅沢でしかありません。
道を歩いていたら青い栗が落ちていました。
栗の花の匂いがプンプンしていたのは、つい最近だったような気がしますが…
もう既に実になっている。
秋に向けた準備も始まっているということですね。
古くから関東と信州を繋ぐ武州街道ということもあり、あちらこちらに道祖神があります。
東へ進めば埼玉県秩父を抜けて東京方面へ向かうことができる街道です。
その昔は、裏中山道とも言われていたとか…
有名な諏訪神社へ向かうルートでもあり、佐久地方の物資を運ぶ大切な街道だったようです。
今は、コミュニティバス「げんでる号」しか走っていませんがバス停があります。
場所によっては、佐久穂小中学校のスクールバスの停留所になっています。
ここは鉄道もない場所ですから路線バスがあったら助かるのですが…
1区は狭い谷間の抜井川沿いに家並みがあり、川のせせらぎが心地いい場所です。
ずっと川のせせらぎを聞きながら歩き続けると古谷ダムが見えてきます。
昭和57年に完成した治水ダムだそうです。
全国に46カ所ある「地域に開かれたダム」に指定されていて対岸には展望台も見えます。
なるほどトイレも整備されているわけですね。
ダムから西方を眺めます。
今は閉鎖となっている保養施設「臼石荘」も見えます。
こんな素晴らしいロケーション、なんか有効活用できたらいいなあ。
そして…
「臼石荘」も何らかの形で復活させたい。
「臼石」近くの清流へ下りてみました。
台風12号の影響が少なからずあったからでしょうか。
いつもよりは、少しだけ水量は多めですが、相変わらず穏やかに流れる場所です。
ここで石の観察をしながら周辺をしばし散策して更に上流へ。
「十国峠へ5km、秩父へ73km」
秩父事件の時には決起した人たちが、ここを越えてやって来たのかと思うと感慨深い。
秩父へ歩いたら、どれくらいかかるのでしょうか？
ちょっとチャレンジしてみたくなるのですが無謀かもしれませんね。
誰か一緒に歩きませんか？(笑)
スタートしてから1時間35分で駐車場へ到着。
歩いている人なんて、もちろんボクひとりですが駐車場には長野と練馬ナンバーが2台。
夏休みだからでしょうかね？
人影は見られませんでしたが、それは置いといて抜井川沿いへと下りていきます。
大きな岩や小さな石がゴロゴロとしている清流沿いは面白い。
苔も美しいし、いろんな形や色、大きさの違う石を眺めるのも楽しい。
そして、ここでも清流の音に癒やされるのでした。
なんて心地よい空間なんだろうか。
都会の喧噪やギスギスした感じは、ここには微塵もありません。
人間として素直になれるのが自然の中にいる魅力でしょうか。
今日の「乙女の滝」はいつもより水量が多めで迫力満点でした。
ゴーゴーと滝壺に落ちる水の音が、これまた心地よい。
「水の力って凄いよなあ。」と感心しながら滝をしばし眺める。
マイナスイオンたっぷりの空間でリラックスしまくって戻ることにしました。
帰り道は「学校へ徒歩で通うにはどれくらいの時間がかかるのか？」を更に考えながら…
さすがに1区の端からだと時間がかかりすぎる気がします。
「2区の端からなら30分ほどなので何とかなるのかなあ？」というのが結論。
やっぱり歩かないと分からないね。
いつか子どもたちと一緒に歩いてみたいなあ。
ちなみに、スタート地点の旧佐久東小学校は…
「学校法人茂来学園 しなのイエナプランスクール 大日向小学校（認可申請中）」
日本初のイエナプランスクール、来春に向けて開校準備中です！
【本日の歩行距離 17.5km】
