イエナプランの考え方を公立小学校で活かすには?

これからの教室の在り方 教育

これからの教室の在り方

お日様が隠れてしまい寒さを感じる月曜日。

来春に向けて開校準備中の学校は、朝からリフォーム中です。

これからどんどん寒くなるので職人さんたちも急ピッチで進めてくれている。

ボクも急ピッチでやらねばいけないことが山ほどある。

もっと身体全体に染み渡るほどにイエナプランを学ぶことも必要。

そんな中で…

「イエナプランの考え方を公立小学校で活かすには?」

お世話になっていた地元神奈川の仲間たちから質問が飛んできました。

2020年に施行される新学習指導要領に向けて公立小学校現場でも試行錯誤中。

実はイエナプランのコンセプトと新学習指導要領は親和性が高い。

でも、まだまだボク自身は勉強不足。

4Kテレビでシワがばれるくらいにクッキリと鮮明にしておきたいものです。

ということで新学習指導要領総則とイエナプランのコンセプトをクロスさせながら読む。

情報化やグローバル化といった社会的変化が,人間の予測を超えて加速度的に進展するようになってきていることを踏まえ,複雑で予測困難な時代の中でも,児童一人一人が,社会の変化に受け身で対応するのではなく,主体的に向き合って関わり合い,自らの可能性を発揮し多様な他者と協働しながら,よりよい社会と幸福な人生を切り拓き,未来の創り手となることができるよう,教育を通してそのために必要な力を育んでいくことを重視している。
こうした力は,学校教育が長年その育成を目指してきた「生きる力」そのものであり,加速度的に変化する社会にあって「生きる力」の意義を改めて捉え直し,しっかりと発揮できるようにしていくことが重要となる。
新学習指導要領解説(総則編)P22-23

「自分の可能性を発揮し」というところがボクにはとても嬉しい。

いわゆる「潜在能力」を発掘し、人生において最大限に発揮されることが望ましいですよね。

そのためには、どうすればいいのか?

イエナプランのコアクオリティが参考になります。

自分自身との関係

1.1 子どもたちは自分の長所と短所を自覚し、自分の特性を活かしながら努力する。

1.2 子どもたちは自分の成長と発達を元に評価される。

1.3 子どもたちは何を学びたいか、何を学ばなければならないか、いつ説明が必要か、どのように学習を計画しなければならないかについて、自分自身で責任を持つことを学ぶ。

1.4 子どもたちは自分の発達に対してリフレクション(振り返って見直すこと)を学ぶ。またそれについて他の人と話し合うことを学ぶ。

「多様な他者と協働しながら」という部分も見逃せません。

ボクら人間は一人では生きていきませんから、他者との関係で学ぶことも重要になります。

同じようなカテゴリーの中だけじゃなく…

世の中と同じように異年齢で、様々な世界観を持っている人たちと学べることも大切ですね。

他者との関係

2.1 子どもたちは、異年齢グループ ( クラス ) の中で発達する。

2.2 子どもたちは、協働、助け合い、それらについてお互いの行動を振り返ることを学ぶ

2.3 子どもたちは、ファミリー ( 根幹 ) グループ ( クラス ) や学校における調和の取れた共同生活について誰もが自分らしく、また、豊かな生活を経験できるように、みずから責任を持ち、共に意思決定に参加することを学ぶ。

「自分自身の外側は全て世界」であって行ったり来たりしながら学び続けます。

教科書の中よりも本物の世界から刺激を受けながら学べたら楽しいですよね。

練習ばかりして試合をしないスポーツみたいじゃつまらない。

そして何よりも情報化やグローバル化は加速度を上げて進展中です。

世界との関係

3.1 子どもたちは、自分たちが成すことは、生きた真正な(本物で現実の)状況の中に対するものであることを理解し、その中で学んでいくことを学ぶ。

3.2 子どもたちは、自分の周囲の環境を大切にし、責任を持ってかかわることを学ぶ

3.3 子どもたちは、世界について識るために、ワールドオリエンテーションの中で、学校が教材として提供している学びの内容を適用する。

3.4 子どもたちは、リズミカルに組まれた日課に沿って、遊びながら、仕事をしながら、対話をしながら、また、共に催しに参加しながら学ぶ。

3.5 子どもたちは、自分自身の関心や問いから自発的に行動することを学ぶ。

こうして見れば見るほどに、原点は「個」にあることが分かります。

それぞれの幸せを大切にしたいなって思います。

子どもたちだけでなく大人もね。

それにしても新学習指導要領もイエナプランも読む度に味わい深くなっていきます。

より多くの先生たちに読んでもらいたいなあ。

誰かが言ってたからじゃなくて、自分で読んで対話して浸透させていく感じ。

みんなで対話しながら、よりよい教育について考えていきたいものです。

するとイエナプランのコンセプトは公立小学校でも活かせることが理解できる。

オランダでも柔軟に取り入れているイエナプランスクール以外の学校はありますからね。

「みんなでよりよい教育を考える取り組み」inオランダ
朝からイエナプランスクールではなく普通の公立小学校へ。 広大な牧場地帯にある児童数26名、創立100年を超える小さな学校です。 中学年のクラスと高学年のクラスを参観。 といっても子どもたちの様子を見るのではなく若い先生の仕事を観察。 授業の...

学びは宇宙の果てがどこか分からないほど続きますね。

生きている限り続くんだろうなあ。

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