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「学習する組織」と「学習する学校」を再読

「学習する組織」と「学習する学校」

「学習する組織」と「学習する学校」

先日のスクールリーダーシップ研修後に再読した本があります。

「学習する組織」と「学習する学校」

この2冊の本と出会った頃を思い出しながらページをめくります。

「学習する組織」には2011年に完訳されてボクにも読めるようになりました。

今日、世界はますます複雑になり、ビジネス環境は日々変容し、私たちの仕事はかつてなく「学習」が求められるものとなった。これまでのマネジメントの枠組みはもはや通用しない。不確実性に満ちた現代、私たちの生存と繁栄の鍵となるのは、組織としての「学習能力」である。――自律的かつ柔軟に進化しつづける「学習する組織」のコンセプトと構築法を説いた本書は、世界100万部を超えるベストセラーとなり、90年代のビジネス界に一大ムーブメントを巻き起こした。2006年刊の増補改訂版である本書『学習する組織』は、企業、学校、地域コミュニティ、社会課題など、さまざまな実践事例を踏まえて大幅に加筆修正されており、いま個人・企業・社会に求められる真の「変革」とは何かを私たちに問いかける。ユニリーバ、VISA、インテル、世界銀行、ヒューレット・パッカードなど多様な組織で導入されてきた「学習する組織」。著者ピーター・センゲの深い人間洞察と豊富なケーススタディに裏打ちされた本書を通じて、管理ではなく学習を、正解への固執ではなく好奇心を、恐怖ではなく愛を基盤とする、新たな「マネジメント」のあり方があなたにも見えてくるに違いない。

ちょうど大学院でスポーツマネジメントを学び一区切りついた頃に出会った本。

「チームって何だろう?」

「スポーツクラブって何だろう?」

「そこに集まる人たちの潜在能力が最大化されるためには何が必要か?」

そんなことを考えていた頃でもあります。

「理想のスポーツクラブとは何か?」

ビジョン・ミッション・バリューを明確にしながら必要なコトを考えていく。

「クラブは多様な人たちが集まって有機的な繋がりをもって成長していく。」

そう感じながら湘南ベルマーレなどプロスポーツクラブの動向から学ぶ日々。

そこで学んだことはボクの主戦場である学校現場にリンクしていきます。

「もう一人の先生だけじゃ限界なんだから教室の枠を超えていこう。」

「もう学年の先生だけじゃ限界なんだから学年の枠を超えていこう。」

「もう学校の中だけじゃ限界なんだから学校外の人たちの力を借りよう。」

教育センターの4年間に出てきた結論はこの3つでした。

「教室って何だろう?」

「学校って何だろう?」

「そもそも教師の役割って何だろう?」

いろんなことを考えすぎて…

教師の在り方を大きく転換する必要に迫られていた頃なのだと思います。

そして、2012年の夏にはオランダでイエナプランに出会います。

まずはアムステルダムに3泊して観光を楽しみながら対話しまくる。

ロッテルダムでサッカー観戦もした。

実際に見たイエナプランスクールは衝撃的でした。

「それは、子どもたちにとってよいことか?」が徹底的に考え続ける姿勢。

「グループリーダー(日本でいえば担任)」の在り方。

「まずは、自分自身が学習者であること」

それまで長いトンネルから一気に開放された気がしたほどの衝撃でした。

「校長先生、教室にベンチ入れたいんですけど…」

「ん?何すんの?」

「こうやって頻繁にサークルになることで子どもたち変わると思うんですよね。」

「たしかにそういう面はありそうだけど大丈夫?」

「とりあえず実験してみるということでお願いします。見に来てくださいね。」

なんて思い切った行動に踏み切れたのもオランダでの学びのおかげです。

でも、不安もありました。

「本当にこれで大丈夫なのかな?」

「なんか今ひとつぼやけてるよな?」

「うまくいっているような、いっていないような…」

そんな時に刊行されたのが「学習する学校」です。

「教える」組織から「学ぶ」組織へ――学校改革のビジョンと実践手法
激しく変化し多様化する今日の世界において、子どもたちはますます複雑な社会的・情報的環境に置かれており、標準化された学力テストの成績に偏重した旧来のシステムはもはや、これからの時代を生き抜くための力を十分に育んでいるとは言いがたい。では、未来の学校、未来の学習は、どうデザインされるべきなのか?――経営思想家ピーター・センゲと著名な教育者、組織変革のリーダーらがチームで著した本書『学習する学校』は、今日の教育システムを取り巻く諸課題を踏まえ、教室、学校、地域コミュニティにおける教育改革の指針を提示する。世界中で導入が進む「学習する組織」の理論に基づくその内容は、小手先の「応急処置」的な改善策とは一線を画す広がりと深みを持っている。教員、生徒、親、コミュニティの構成員一人ひとりが学校の直面する課題を理解し、未来の「学び」の創造のために協働することが求められる今、多様な専門家の知見を凝縮した本書はその最良のガイドとなるだろう。今日そして未来の学校を意義深いものにしたいと願うすべての人にとって必携の一冊。

どこから読んでもいいので気軽にページをめくることができるのもいい。

この本を読みながら少しずつ自信が湧いてきたのも覚えています。

「ベンチを置いてサークルをつくることは子どもたちにとってよいことだ!」

という気持ちは確信となり教室を更にオープンにしていくことにしました。

「みんなこういう教室ってどう?」

「うーん、まあ面白いけど前の方が良かったかなあ。」

「もっとこうしたらいいんじゃない?」

なんてことを子どもたちと問いながら歩む日々は楽しいものでした。

さて…

現在のボクの居場所は「大日向小学校」です。

不思議にも前とは違うキーワードも目に飛び込んできます。

いつでもそばにおいてページをめくることができるようにしておこう。

「オープンであること」「心でみること」「問いながら歩むこと」を大切にしたい。

そして、まず自らが「良き学習者」でいることを意識して毎日を歩もう。

進化は続く…

桑原 昌之

くわさん✨️
スポーツと教育の現場に関わる教育研究家
「ともに歩もう、この先の秦野へ」秦野市議会議員
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教育
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