小学校最後の運動会が終わり1週間…
子どもたちは作文に、自分たちの思いを綴りました。
一人ひとりが、それぞれの思いを持って運動会に向き合っていたことが理解できます。
ビリだったけど最高
赤、青、黄の3色対抗で行われる運動会、私のクラスは赤組で最下位でした。
でも、そんなことは子どもたちには関係がなかったようです。
「頑張ること」
「絶対にあきらめないこと」
「まちがえてもいいからやりきること」
よくありがちな言葉かもしれませんが、子どもたちはシンプルに心に刻んで自分と向き合っていたようです。
組体操は、一番大変で緊張もするし、心をひとつにしなければ成功しません。
練習では、いろいろな苦労がありました。
「本気になると、自分の知らない力が発揮されたりもするんだよ。」
「自分の知らない力を出してみたくはないか?」
という問いに子どもたちは戸惑いを見せていましたが、本番が近づくにつれて本気度がアップしていきました。
本番は、細かいミスがあったもののピラミッドも6つのタワーも見事にできあがりました。
途中で魅せる「波」も芸術的で、観に来ていた人が涙を流して感動してくれるほど…
「今まで一番心に残る忘れられない運動会になりました。ビリだったけど最高!」
良かった。
結束が深まる、チームワーク、協力
いろいろな準備も一人ではできません。
子どもたちは、それぞれが良い関わりを保ちながら運動会当日まで自分たちと向き合いました。
「一人ではできなかったけど、協力してできるようになった。」
「できたらほめてくれたのでうれしくなった。」
実は、教師である私たちは、ほとんど手を貸しませんでした。
察しのよい大人を演じ続けて、子どもたちが対話をする場面を大切にしました。
結果、とても時間はかかりましたが、子どもたちは自分たちの潜在能力を見事に発揮してくれたと思っています。
ホントに良く頑張りました。
この経験を生かして、卒業まで成長を続けてほしいと願っています。