だいぶ秋らしい気持ちのいい風が吹くようになった丹沢・大山の麓。
子どもたちと散歩しながら季節の変化を楽しむのもいいかと思います。
さて、ここしばらく書いてきたシリーズも今日で第1部はおしまいにします。
多くの方に読んでいただき感謝いたします。
「スマイル」と「リスペクト」のある教室をつくる
「学校は楽しいだけでいい。勉強なんてそれからだ!」
という空気感で教室を子どもたちとつくる日々。
「あー!なんだか今日も楽しかったなあ」
そう思って子どもたちには下校してほしい。
楽しそうに過ごした子どもたちを見て、ボク自身も笑顔で教室を後にしたい。
ゴールはそれぞれの「スマイル」
そのために必要なことは「リスペクト」
「それってスマイルにつながる?」
「それってリスペクトある?」
というような問いが教室のあちらこちらで聞かれるようになりました。
醸成されていく「安心」「安全」そして「信頼」
「一人ひとりの物語を大切にする」
そう子どもたちに伝えると共にボク自身も重んじているマインドセットです。
ゆっくりと学ぶ子もいれば、いつだってフルスピードの子もいる。
計算が得意なもいれば、鉄棒が上手な子もいる。
ほうきを持たせたら世界一美しい作法で掃除をする子もいる。
一人ひとり、かけがえのない素晴らしい存在なんです。
誰もがそれぞれの個性を持っているのでスタンダードを求めない。
「おい!ちゃんとやれよ!」
なんて言葉も出てこなくなります。
「そもそも、ちゃんとやるってなんだ?」
「だいたい先生に○をもらうために勉強しているんじゃないよね」
「自分で選んでやってみるって何だか楽しい」
毎日、一緒に過ごすことで教室が「安心」「安全」の場へと進化していきます。
そして、お互いを「信頼」して居心地がよくなっていくのです。
一人ひとりの「チャレンジ」が見える教室へ
子どもたちと過ごしていると毎日いろんなことが起こります。
それぞれの思いや行動が目に見えるようになればなるほど衝突も起きるのです。
「ボクはこうしたい!」
「わたしはこうしたい!」
いつやるのか、どこでやるのか、だれとやるのか。
時間・仲間・空間がぶつかることもあります。
そんな時でも「スマイル」を念頭に「リスペクト」をもって対話をすれば大丈夫。
対話をする「チャレンジ」も楽しめます。
もちろん、簡単にいかないこともあります。
いつまで経っても解決しないかもしれないような衝突もありました。
「諦めたらそこで終了でしょ!」
サッカーやバスケットを日頃から楽しむ子どもたちも多かったのも功を奏します。
とにかく地道に解決を試みる文化が育まれていきました。
「なんだかチャレンジしやすいよね」
そんなマインドが根底に流れる教室は解散するまで進化をし続けるのでした。
第1部はこれにておしまい。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。
引き続き「チャレンジ・リスペクト・スマイルのある教室」を全国に広めたいと思います。
編集後記
2学期が始まる時期に「ボクはそもそも何を大切にしていたんだっけ?」ということを改めて見つめ直そうと考えました。
そして、考えたことを子どもたちを支える皆さんにシェアすることで何かしらヒントになれば幸い、さらにツッコミをいれてもらうことで自分自身の実践をさらに深く研究ができると思いました。
皆さんから、様々な反応をいただくことで他にもっといい方法はないかを考えることもできます。今のところの最適解で子どもたちと向き合っているだけなので、もっともっと学び続けながら歩んでいこうと思います。
ありがとうございました。