Jリーグ発足以来、子どもたちがサッカーをする環境は激変しています。
競技人口が増えてきたことは、いいことだと思いますが、その一方で環境整備が追いつかないという点も見逃せません。
高校や大学では部員を多く抱えるために、公式戦に参加できない選手が多数存在していることも課題の一つにあげられます。
【関東大学サッカーリーグ戦Iリーグ】
関東大学サッカーリーグ戦には、1部と2部があり春から秋にかけて前期リーグと後期リーグが繰り広げられています。
それなりのスタジアムで、アナウンスもあり幟も立っていたりして、しかも有料の試合もある。
おまけに立派なパンフレットがあり写真付きで選手紹介などがされています。
しかし、各大学では登録メンバーに限りがあるわけで残念ながら全員がリーグ戦に参加できるわけではありません。
そこで、リーグ戦メンバーではない選手たちがIリーグ(インディペンデンスリーグ)に参加しています。
これはとても意義深いリーグ戦であると私は考えています。
大学サッカー界には、高校年代までそれなりにプレーをしてきた選手が集まっているわけです。
ところが、故障をかかえたり、チーム事情があったりでリーグ戦に参加できない選手が多数存在しています。
大学によっては、Dチームがあるくらい部員を抱えているところもあります。
できる限り多くの部員が試合ができるように高校やユースチームと対戦したりということは、よく聞きます。
でも、公式戦であるIリーグがあることで、選手のモチベーションは大きく高まります。
おまけに関東の多くの大学と対戦できるわけですから、強化にもつながりますから意義深いリーグ戦です。
【神奈川県U-18サッカーリーグ】
昔は、高校年代というと、地方大会、インターハイ、高校選手権に向けてノックアウトシステム、いわゆるトーナメント方式で行われる試合がほとんどでした。
しかし、近年では、リーグ戦が開催され、より多くの選手たちが参加できる体制が整いつつあります。
神奈川県には、KS、K1、K2、K3までのリーグ戦があり高校とユースチームが参加しています。
KSの上にはプリンスリーグ2部があるので、上位チームは参入戦をめざします。
最近では、複数のチームが参加している高校があります。
トップチームはKSにいて、BチームはK2にいるという具合に…
公式戦ですから、こちらも選手のモチベーションはあがりますよね。
おまけにローカルな関東リーグをつくり、Cチームが参加できるような大会もあったり…
部員を多いが故に試合ができずに成長できない選手も出てしまう危惧も、これらのリーグで少しは解消されるはずです。
サッカーのみならず、他の競技でも積極的に開催してみてはいかがでしょうか。