想定外のことが起きた2024年の始まり。

2024年1月2日羽田空港

朝から曇り空、昼前には雨も落ちてきた丹沢・大山の麓。

正月二日は箱根駅伝を見るのが恒例となっている。

その昔はNHKラジオで聴きながら母が掃除をしていた記憶がある。

今年は100回記念大会、日テレの正月の名物番組となっている。

ここ数年は両親を連れて二宮でランナーたちを観ることが増えた。

小雨予報でも喜んで出かけてくれる。

いつものようにランナーたちが目の前を通り過ぎる。

やっぱり緑のチームは強かった。

この大会に照準を合わせてくるのは見事だって思う。

第100回箱根駅伝、二宮駅付近

その後は実家で往路のゴールをテレビで見守るのもいつものことだ。

15時過ぎに我が家のサッカーボーイズ2号と町田で待ち合わせをする。

横浜線、京浜急行に乗って16:30頃に羽田空港へと到着。

19過ぎの鹿児島行きで再び旅立つまで珈琲を飲んでノンビリすることにした。

第1ターミナルの5階には滑走路と富士山が見えるスタバがある。

ゆったりと落ち着いた時間を過ごすことができた。

ここまでは、いつものことで想定内。

ところが…

17:30過ぎに2階へ移動してお土産を買い終えた後のこと。

2号が社用携帯を見せながら呟く。

「滑走路で火事があったらしい。C滑走路で飛行機が燃えてる?ちょっと上に行こう」

土産物を手にしながら再び6階のデッキへと足早に向かう。

ジャイアントデッキへ行くと反対側の第2ターミナル側から黒煙が上がっている。

焦げたような臭いも鼻につく。

これはただ事ではない。

社用携帯で情報収集を続ける2号と出発ロビーへ戻る。

サイレンの音も外から聞こえてくるようになり騒然とし始める。

「ちょっと行ってくる」

しばらくしたら荷物を置いて緊急取材対応となった。

空港地上スタッフはロビーを走り回っている。

各局の取材クルーなど報道機関の人たちも続々ととやって来る。

多くの警察官も警戒に当たっているようだった。

出発ロビーにいる多くの人たちも心配そうな表情でスマホを見つめている。

ボクはNHKニュースのXを頼りに情報収集することにした。

19時過ぎに全ての飛行機が欠航のアナウンス。

正月休みで各地へ移動する多くの人たちは航空券の払い戻しや変更に迫られた。

荷物番をしている2号から連絡が入る。

「モバイルバッテリー持っていないか?」

もちろん持っていなかったのでコンビニで買うことした。

乾電池式のものしかないけれど、まあ仕方がない。

連絡を取ると既に別の方法で入手したが別のオーダーがあったので向かうことに。

クルーは到着ロビー8番前にいた。

2号と同じように地方局へ向かうはずだった別の社員さんの荷物を預かった。

さらに列が延びる出発ロビーを眺めるしかない。

海外の放送局と思われるクルーも取材を始めた。

小さな子どもたちを連れている家族は大変だ。

そして海外からやって来ている人たちも情報収集に苦労しているように見えた。

水分補給は大丈夫だろうか。

時折、近くにやって来る人たちにも声をかける。

飲食店やコンビニは通常通りに閉店してしまった。

お土産店は何店か開けてくれていたままだったので助かった人たちもいたはず。

23時前には全ての業務を終えて2号が戻ってきた。

「さてどうするかね?」

空港に残るか、一度、自宅へ戻るか。

明日の運行情報も気にしながら列車に乗って戻ることにした。

続く…

桑原 昌之

スポーツ、教育、暮らし&まちづくりなど自由気ままに。
教育研究家・秦野市議会議員
✨️Challenge Respect Smile✨️
■詳しいプロフィールはこちら

\SNSをフォローする/
暮らし
ようこそ!
ON THE BALLへ
\フォローして繋がりましょう/
\この記事をSNSでシェアする/
\SNSをフォローする/
タイトルとURLをコピーしました