ミーティングにおいて、保護者によるクレームの話が出ました。
おそらく全国各地のジュニアサッカーの現場においても起こりうる話なので、ここでみなさんと再考したいと思います。
事件は試合終了後に起こった
とある公式戦、試合も終わり本部スタッフも撤収の準備をしているところに、とある保護者はやってきました。
「先ほどの試合のジャッジに納得がいかない。あれはオフサイドじゃないか!」
保護者からすると
「明らかにオフサイドなのに、それを取ってもらえずに失点して負けた。」
という主張です。
実は、このシーン。
確かにボールを受けたポジションは、オフサイドに見える場所。
でも、いわゆる2列目からの飛び出しで実際にはオフサイドではありませんでした。
しかし、保護者のルールへの理解が未熟であったためにクレームとなってしまいました。
ところで、このクレーム、何が問題なのでしょう?
試合に関する抗議などは、クラブから…
通常、試合に関するクレームなどは、該当のクラブから本部へ行われるのが通例です。
直接、保護者が本部へ行って話をするということなどは、チーム関係者も困惑してしまいます。
こんな時には、まずチーム関係者へ相談すべきです。
クラブとしてもコーチや保護者、選手にフェアプレー精神やリスペクトに関して啓発する必要もあります。
オフ・ザ・ピッチでのクレームは慎む
この話、実はこれで終わりではありませんでした。
クレームの発端となった試合で「オフサイドだ」と言われた側の選手が家族で買い物をしていたときに…
ものすごい形相で子どもをにらみつける一団(母親たち)がいました。
父親は心配になり、こう聞きます。
「うちの子が何か失礼なことでもしましたでしょうか?」
すると子どもをにらみつけていた一団の女性は…
「さっきの試合、オフサイドがありましたよね。あれで、うちのチームは負けてしまったんです。おかしいと思いませんか?」
困った父親は、
「いやあ、そんなこと言われても…」
と困惑した表情を浮かべるしかありませんでした。
クラブスタッフ・保護者・選手ともに「リスペクト」をしっかりと認識すべき
今回のケースには、正直言って驚くしかありません。
試合中にもレフェリーに対して、応援席から罵声を浴びせるなどの行為を繰り返すチーム関係者もいます。
こういう大人たちに囲まれていると、残念ながら選手たちも「リスペクト」に欠けることが多々あるのです。
そこで、今一度、しっかりと読んで欲しいものがあります。
日本サッカー協会が提唱している「リスペクト」の理念です。
いいマインドを持って、保護者として関わることが子どもたちの成長へつながります。
しっかりと勉強して応援をお願いします!