【著書】「どの子も輝く教室のつくりかた」(明治図書)

引っ越しと衝突と好奇心

カラスノエンドウ

GWなんだから身も心もオフと行きたいところですがそうもいかない。

気がつくと学校のことを考えている自分にハッとさせられます。

まあ、そういう仕事だからいいよね。

自然に考えちゃうわけで楽しいんだから(笑)

久しぶりに実家の周りを散歩しているとカラスノエンドウを見つけました。

小学校2年になったGWに世田谷にある東京農大の脇から秦野へ。

のどかだったけど世田谷通り沿いの家は空気は良くなかった。

雪国生まれの両親は住宅ブームに乗って秦野へ住まいを求めたのでした。

「とんでもなく大きなオタマジャクシがいるよ。」

そんなことを世田谷の友だちに書くほど自然豊かなところです。

そんな頃、遊びの対象にもなっていたのがカラスノエンドウ。

種を取って根元を切ってピーピーと鳴らす。

そんなことが面白くて笛を吹きながら遊び回っていた頃。

当時は、都心から近郊へと人が流れる時代でもありました。

夏休みが終わると1クラス増えちゃうくらいに勢いがあった。

そのままではいられないので、みんな威勢が良かった。

「教室の後方にある大きなポリバケツに入れたら勝ち」

そんなケンカのルールがあって頻繁に乱闘が起きていた。

新参者だったボクは時の番長的な友だちをバケツに見事に突っ込んだ。

一気にボクは東京から来たヤバいやつになった(笑)

今では笑い話ですけれども…

みんなが存在感を示さずにはいられかったんですよね。

ところが不思議と小学校高学年になると少しずつ落ち着いていきます。

そして、中学生になった頃には妙な連帯感が生まれたのも凄かった。

「みんな引っ越してきたばっかりで距離感とかわかんないじゃん。」

ある友だちの一言に納得したのは40を過ぎた頃です。

「そうだよなあ。そうでもしなけりゃやってられなかったよね。」

ケンカばかりしていたようなボクらを上手に表現してくれる同級生たち。

よく考えてみると好奇心がぶつかり合っていた。

夏になれば雑木林でカブトムシやクワガタを捕った捕られたとか…

休み時間のコート取りも同じ構造で…

先に足で書いていた線を消して自分たちが大きなコートにしてしまうとか…

「俺たちがやりたいんだよ!それも俺たちのもんなんだよ!」

って気持ちと気持ちがぶつかり合う。

よくよく考えてみれば同じ事をやろうとしているのにね。

お互いの好奇心がぶつかり合っていた日々…

「あれ?これって最近も見たような?」

そう大日向小学校の子どもたちも引っ越してきたばかり…

そして全員が新しい空間に集まっている。

最初から全力でぶつかる子どもたちを見ながら…

数ヶ月後、数年後の彼らの姿を想像しているとワクワクします。

お互いの思いがぶつかってグルグルと回りながら成長するはず…

そういうプロセスは元号が変わっても不変ですよね。

子どもたちにとって素敵な「令和」でありますように。

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