東京オリンピックは閉会式を迎え、スポーツに興味を持つ子どもたちが激増。
そんな期待を抱いていたのですが、どうも状況は芳しくなさそうです。
8月に入り読売新聞には気になる特集が掲載されています。
「依存社会 第2部 ゲーム」
以前からゲームには、依存性があると指摘されていました。
2019年にはWHO(世界保健機関)がゲーム依存症を精神疾患と認定しています。
診断基準は以下の通りとのこと(読売新聞より)
・ゲームの時間や頻度をコントロールできない
・日常生活の中で何よりもゲームを優先させる
・問題が起こっていると分かっているのにゲームを続ける
☆これらの症状が1年以上続くか短期でも症状が重い
以前は、ゲーム機を購入する必要がありましたがスマホの登場で問題は低年齢化。
記事では、東海地方の母親が息子から暴力・暴言で疲れ果てる様が紹介されています。
もともとゲーム好きな息子さんは、コロナ禍で依存状態になったのだそう。
自粛生活や休校措置などもあり昨夏以降、ゲームにのめり込む子どもを心配する相談も倍増。
ほんと心配になります。
ゲームの時間が長い人ほど、スポーツや友人に会うことへの関心が減り、学業に悪影響が出る
ゲームをすること自体が悪いというのではなく、ゲームとの付き合い方を再考したい。
幼児期から簡単にゲームに触れられる時代。
日本サッカー協会ではU-6年代では、外遊びの今昔について下記のような違いがあると指摘。
外遊び
【昔】
鬼ごっこ、木登り等の外遊びが中心。
グループ(年齢、性別の違った仲間)遊びの中で喜び、熱中、成功、失敗が原動力となって、からだ、精神、創造性、判断力、社会性が育てられました。大人の出る幕はありませんでした。【今】
テレビ、ビデオ、コンピュータゲーム等の室内でかつ少人数(同性、同年齢)での遊びが台頭。リセットして何度も繰り返すことのできるゲームには悔しさや痛みを感じる場面がありません。時間や内容も大人がコントロールしなければなりません。子どもを取り巻く環境の変化 ー出典:JFAキッズ(U-6)ハンドブックー
子どもたちの体力低下は、1980年代後半からずっと指摘され続けています。
だからといって体力向上を外遊びに求めるのは難しい時代なのかもしれません。
「少子化で周りに子どもたちがいない」「習い事で遊ぶ時間がない」
など多くの課題があるのです。
新型コロナウィルス感染拡大に伴い、オンライン化に拍車がかかっている。
こうなってくると負のスパイラルでしかなくなって大切な体力がつかない。
樹木でいえば十分なほど太く広がりのある根っこが広がる土台作りとしての遊び。
人から動物的な感覚が奪われていれば、覇気のない子どもたちが増えるのは当然。
そもそも動けない子どもたちにいくら「学ぼう」と言っても響くはずがありません。
そう考えると外遊びやスポーツの役割は大切ですよね。
そのあたりは、またの機会に書こうかと思います。
子どもたちがスポーツを気軽に楽しめる環境づくりも必須。
何かと難しい時代ですが、皆さんと共に考えられたら幸いです。