「自分から机に向かってほしいんですよね」
「自分からボールを蹴ってほしいんですよね」
「自分からピアノを弾いてほしいんですよね」
そんな悩みをたくさん聞きます。
スポーツと教育の現場、子育てにも長く関わってきたボクにも正解はわかりません。
なんとかやらせようとスタンプカードを作ったり、ご褒美をちらつかせたり…
あれこれとやってみましたが上手くいった試しがありません。
かといって「今日はここをやりなさい」というのもちがう。
「ボクが指示する」→「子どもたちがやる」→「また指示する」→「またやる」
やったら褒めるわけですが、だんだん効果がなくなるのです。
そんなことの繰り返しでした。
やがて…
子どもたちにはやらされ感たっぷりになり、やらなくなる。
そこで「やりなさい!」と強制スイッチを入れてしまうと…
どんどん「自らやる」ことから遠ざかってしまうのです。
そんな場面を見ていて、スポーツの現場から学んだことがあります。
それは…
「好きにやっていいよ!」
ということでした。
「え?どういうこと?」
やらされることに慣れている子どもたちは戸惑います。
でも…
やがて「自分でやること」を認めてもらった上での信頼感へ繋がるのです。
「自分でやることを認めてもらえるならやってみようかな」
って思うようになったら、子どもたちはやがて動き出すのです。
だからボクら大人は「待つ」
それが本当に大切なんじゃないかって再認識する週末。
大人の我慢が必要ですね。