✨️Challenge Respect Smile✨️

スローダウンするから見えるもの

「なかなか気づかないんだよなあ」

「みんなはどうして気づくんだろうなあ」

「見方とかコツがあるのかなあ」

目の前の事態が改善しないのでメソッドを探す。

「○○するために□□してみよう」

なんてことが書かれていることを見つけてはやってみる。

そんなことを繰り返していた時代がありました。

でも…

上手くいかない。

「まだまだ解像度が低いのだな」

と意気消沈するのが常だったのです。

「解像度を上げるにはどうすればいいのだろうか?」

そう考えて自らの実力を上げることばかりを考える。

ところが…

やっぱり上手くいかない。

泥沼へとはまるボクに先輩が笑いながら言います。

「あのさ、もっとゆっくり見てみたらどう?」

「ゆっくり?」

「そうそう、教室をノンビリ歩いてみたらいいよ」

「ノンビリ?パッパと見ないと間に合わないんですけど」

「いやいや、だから見えないんだよ」

「パッパとみるのは全体をぼんやり眺めているのと一緒じゃない?」

「たしかにそうですが、そうしないと全体像がつかめません」

「そんなことはないさ、目の前にいる子の姿をじっくりと見てごらん」

「じっくりと時間をかけてってことですかね」

「例えば車や電車でバーッと走ってしまったら、道端に咲く花は見えないよね」

「そりゃあ、そうですね」

「だからスローダウンするといいってこと」

目的地に急げば急ぐほど周辺の状況は見えません。

たまたま見つけた不思議な実も、ゆったりと歩いていたからこその出会い。

子どもたちを一生懸命みるために「スピードを上げる」のではなく…

子どもたち一人ひとりの物語を垣間見るためにスローダウンです。

チャレンジは続く…