遠くに見える富士山に笠雲がかかる朝。
3月のスタートです。
丹沢・大山の麓にいる子どもたちも卒業シーズン。
高校は今日から卒業式の学校があり、中学校は10日前後、小学校は20日過ぎ。
ここから一気に学年末へと突入するんですよね。
さて…
今日は偶然にも小学校3年生に体育の授業をさせてもらうことに。
しかも3コマなので腕が鳴ります。
というボクの専門は体育なので…
ずーっと体育の時間に気にしていたことが脳内からあふれ出てきました。
やりながらブワーッと脳が活動している感じ。
ボクは子どもたちの姿を見ながら何をしているのでしょうか?
特に大切にしていることが3つのことから整理しておこうと思います。
1.時間
小学校なので授業時間は45分です。
その中で用具の準備と片付けもある。
説明する時間、計画・ふりかえりの時間もある。
タイムマネジメントが良くないと運動時間が短くなってしまうんです。
だから…
できるだけ端的に進め方を説明して運動時間を確保します。
これは全体のタイムマネジメントの話。
次に重要なのが一つひとつの運動時間。
あまり長すぎるとヘロヘロになるし、短すぎるとつまらない。
ということで子どもたちの様子を観察しながら微妙に調節をしています。
2.仲間
ゲーム形式の種目だと1チーム何名で構成するのかを決めなくてはいけません。
子どもたちの状況と、校庭で使えるスペースを考えながら人数を決めていきます。
担任として体育も受け持つ時には、教室でも同じチームで過ごすことも。
なぜかというと体育の時間も含めたチームビルディングが可能になるからです。
教室における関係の質が、そのまま体育の時間にも反映されるのでプレーの質が高くなる。
いつも話しているメンバーだと安心して対話が可能になるからなんでしょうね。
そして、みんなが楽しそうに作戦を立てる。
お互いにリスペクトを持って接するようになるにも体育の時間は重要なんです。
3.空間
副読本にはおおよそのコートの広さが書かれていますが参考程度に。
なぜかというとそこにいるプレーヤーは副読本中の想定された子どもたちとは違うから。
子どもたちの動きにムリがなく、全力で楽しめる広さになっているか。
もちろん安全にも配慮したスペースになっているかも観察しながら決めていきます。
そして、ある程度、目処がついたら子どもたちにコートをつくってもらうこともある。
これにも明確な理由があります。
それは、子どもたちの感じている広さとボクが感じている適切だと思う広さが違うから。
最後に+α
「時間」「仲間」「空間」
この3つを大切に楽しい体育の場となるよう設計するのが基本。
でも、そこに+αとして「微調整」ってのがあるんです。
ちょっと人数を変えるとか、メンバーを変えるとか…
コートの広さを変えるとか、ちょっとしたルールをつくるとか…
「はい!これでやりなさい!」
というような規格が統一されたままでやらないってことが大切。
子どもたちの状況に応じて微妙に調整し続けるってことがポイントです。
ということで自分への備考録でした。
どんな時にも「時間」「仲間」「空間」を意識することでハッピーに!