子どもの頃からサッカーボールを追いかけている子どもたち。
楽しいはずのサッカーを続けていくことは、そう簡単なことではありません。
ずっと続けてくれたら嬉しいけど辞めちゃったんです。
そんな保護者の声をよく耳にします。
本人のモチベーションもあるでしょうし、経済的理由によるものもあるでしょう。
有望な選手がサッカーから離れていく話も多いのです。
自分で楽しめるレベルでサッカーを楽しめる環境がないことも残念な現実…
大学や社会人で続けることは簡単ではありません。
JFA選手登録数から見る続けることの難しさ
JFAの公式サイトによると
JFA登録選手数(JFAより)
第4種(U-12) 302,606人
小学生年代までは、これだけ多くの子どもたちが楽しんでいる。
たいていの場合、高学年しか登録していないため、実際はもっと多い。
サッカーの人気は相変わらず高いのだと感じられる数値です。
第3種(U-15) 264,808人
中学生年代で37,798人減となっています。
部活動で他競技へ流れていく子どもたちも出現します。
サッカーで鍛えたフィジカルを生かして活躍している話もよく聞きます。
第2種(U-18) 176,708人
高校年代になるとグッと減っていることが実感できます。
計算すると、第3種から88,100人、第4種からだと実に125,898人の減となります。
続けられない事情はいろいろあるでしょう。
楽しいことはサッカー以外にもあるので、それはそれで仕方のないことです。
第1種(年齢制限なし) 153,836人
Jリーグ・JFL・社会人連盟・大学連盟・高専連盟などの選手が該当します。
第4種からは148,770人減ということになり、実に49%減です。
高校まではできたけれど、それ以降は残念ながら続けることが困難という現実。
登録しないで楽しんでいる人たちもいますが、サッカーから離れてしまう。
大学では体育会サッカー部ではなく同好会でプレーしたり…
市町村レベルの社会人リーグの選手としてプレーしたり…
まだ、サッカーができる環境があればいいのですが。
とても良い環境とは言えません。
サッカーを続けるために保護者がすべきこと
サッカーをやれる環境が見つからずに引退してしまう。
これはこれで本当に残念なことです。
でも、もっと残念なのは過干渉なのです。
小学生の頃から、やたらとプレーに口を出してしまう保護者を見かけます。
子どものサッカーだと言うことを忘れている。
U-12なのに移籍を繰り返したり、各クラブを格付けしてみたり…
結果の出ているチームに入れる子どもは自慢できて、そうじゃない子どもはダメ。
そんな方がいるのが現実です。
こういう傾向が強い保護者の子どもは、中学生・高校生年代で辞めてしまう。
サッカーが自分の楽しみでなく、親の満足のために見えたら辞めるのは当然でしょう。
「こいつセンスないから…」
みたいなことを平気でいう保護者に出会ったこともある。
いやいや、あなたが判断しないでください。
そもそも、子どもたち自身が楽しむのがサッカーですから。
自分の夢や満足を子どもたちに押しつけないでください。
子ども自身がサッカーの楽しみを知り、その子どもたちに伝承してくれる。
そなんことができると嬉しいですよね。
子どもたちがサッカーを続けるために大切なことは一つだけです。
「そっと見守る」ことです。
ムチを打って頑張らせることではありません。
どうぞ忘れないでくださいね。