今日も夏の青空が広がって心地よい日曜日、と書きたいところですが暑すぎる。
こんなに暑い毎日なのに各地では今だと言わんばかりにイベントが開かれています。
皆さん、熱中症を含め健康管理には十分に留意しましょう。
さて…
最近、こんな本を読んでいます。
「きっとみんなこう思っている」って思って自分の意見に蓋をするなんてことがある。
集団的幻想によって大衆心理が生まれ思わぬ方向へ動いてしまうことがある。
人が集まるところではどこでもあることばかり…
本書は、集団心理学の観点から、なぜ集団で同じ間違いを犯す傾向があるのかを探求している。
また、それを打ち砕くための技術について深く解説しています。
専門用語を極力避け、一般読者にも分かりやすいスタイルで書かれているので読みやすい。
章ごとに実際の事例や研究結果などが具体的に示されています。
集団の思い込みがどのようにして生まれ、広がり、影響を与えるか…
ボク自身がこれまでどれだけ集団的幻想の影響を受けてきたかを振り返る良い機会。
集団の思い込みを打ち砕く技術については…
批判的思考の重要性を強調し、情報を客観的に評価するとか…
異なる意見を尊重する文化を醸成する方法などが示されています。
個人の自己認識や目標設定に焦点を当て、自己の信念や価値観をしっかり持つこと。
それらが、集団の影響に惑わされずに自らの人生を生きるために重要だとも…
教育では、子どもたちに批判的思考力を育てる取り組みが求められる。
まずは、自分をできるだけクリアに認識すること。
そして、他者の考えや世の中の出来事に出会って自分の頭で考えること。
教えられていることが本当なのか、情報の信憑性を見極めるということも重要です。
「教科書にはウソもあるぞ、たしかにこう書かれていけど気をつけて」
そんなことを中学校や高校時代の先生が言っていた。
「昔は正しいと言われているトレーニングだって今では怪我のもと」
「商品を買わせることに繋がる研究結果などはいくらでもあるからね」
と大学や大学院でも教わった。
そんなことを思い出しながらページをめくる。
そして、個々の個性や興味を尊重し多様性を受け入れる教育環境も重要。
「○○というのはこういうものだ」
というようなこと鵜呑みにしてしまう。
違和感があっても周りが納得しているように見えるから安易に受け入れてしまう。
金太郎飴のような人材を次から次へと輩出するだけの学校…
人材ではなくそうじゃなくて一人ひとりの個性を人財として輩出する学校にしたい。
ぜひ、ご一読ください。