苫野一徳先生が来校して振り返る教室

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苫野一徳先生が来校!

熊本大学教育学部准教授、苫野一徳先生が来校。

オランダの友でもある岩瀬直樹氏が繋いでくれた御縁です。

早稲田にある源兵衛で飲んだのは9月のこと。

大学の後輩にあたる彼は、ボクのことを「先輩」と呼ぶ。

「あー!先輩のところでいいじゃん!」

と、熊本大学の苫野一徳先生にボクの教室を紹介してくれました。

源兵衛にて尊敬する大学の後輩と一献。 久しぶりに二人だけで語り合うことができました。 埼玉県民の彼と神奈川県民のボク… ...

その後、苫野先生と直接連絡を取り合い、今日を無事に迎えることになりました。

兵庫県の尼崎市の皆さんとやって来るらしいという情報にビビるのですが…

尼崎からは、村山さん、能島さん、江上さん、柳さんの4名が来校。 苫野先生と尼崎の皆さん

「まあ、日常を見てもらえばいいよね。」

と、いつものスタイルで午前中の3時間を見てもらいました。

苫野先生からのフィードバックで再考する教室

まず、目に入って嬉しかったのがコレ!

いや〜すごかった。今、心がすごく温かい。

ボクは、機能(何を得たか?)+情緒(どんな気分?)を大切にしています。

そんなボクにとって情緒についてのフィードバックが真っ先に来るのは嬉しい限りです。

桑原先生の授業は、僕の言葉でいうところの「学びの個別化と協同化の融合」の超ハイレベル版で、「ここまで任せられるのか」と感激するほど、学びの主導権が子どもたちにある。
先生が半日いなくても、自分で学び、また学び合うことができそうなくらい。(いや、当たり前のようにできるだろう。)

授業といっていいのかは、正直わかりません。

ボク自身も謎すぎて、よく分かっていませんから。

サークルベンチのある教室で5年生たちが学んでいます。 立ち歩き自由... 黒板で担任が説明している姿はありません。 ...

現時点では最適解ではありますが。

「ホントにこれでいいのか?もっと何かあるはずだよね?」

問い続ける日々です。

子どもたちは、それぞれ自分のペースで、自分のやりたいこと、やるべきことを、自分なりのやり方で、また仲のよさを超えて、必要に応じて必要な人の力を借りたり力を貸したりしながら学び合う。
そしてたまに先生の力を借りる。

子どもたちにとって、”仲の良さを超えて”という言葉は最高だったようです。

“たまに先生の力を借りる”では、ニヤニヤと笑っている。

たしかに、たまになんです。

ボクはウロウロしているだけなので(笑)

先生の姿が黒板の前にない... そんな教室があるんですね。 黒板を使って授業するのが当たり前なんじゃない? 算数だ...

子どもたちは慣れたもので、自分たちで太刀打ちできないようになったらSOSを出します。

あくまでも”察しのいい大人”を演じるので、答えを一緒に考えてあげる感じですね。

桑原先生が子どもたちにしょっちゅう伝えているのは、何につけても、「今の現状はどうか。理想は何か。じゃあ何をなすべきか」を常に考えようということ。
それ以外あまり余計なことを言われない。あとはむしろ子どもたちに問い続ける。この思考モードが身につけば、何でも自分(たち)で考え解決していける。

全ての教科で活用できる思考のフレームワークをじわりじわりと浸透させてきました。

「事実」→「理想」→「行動」

をベースに振り返りを繰り返しながら、思考のサイクルを回すのです。

「先生!こんなことになっています!」 「おー!事実報告ありがとう!で?」 なんて会話が繰り広げられるベンチのある教室… ...

これは、スポーツの現場からの経験が大きいです。

相手チームを分析したり、自分たちの戦力を正確に把握していく。

次のゲームで勝利するための理想的な姿を描きます。

そのために、どんなトレーニングを行って、どんな戦略で実際に戦うのか。

そんな思考のサイクルを延々と回していくのです。

これは教室でも同じですね。

そして今回とても驚いたのが、6年生のあとの2クラスも、ほぼ同じスタイルで授業がなされていたこと。
どのクラスにも教室の真ん中にスクエア状に並べられたベンチがあって、子どもたちは必要に応じてベンチも使いながら学び合っていた(朝はここでサークル対話がなされていた)。
6年生だけでなく、このスタイルというかエッセンスは、全校にある程度共有されているようだった。それが驚き。

振り返ってみれば、ひとつの教科のみで何かが生まれるわけではないのです。

ましてや、ボクだけの力で何かが起こるわけでもない。

新しいモノを学んできたら、やってみたくなるので、まずはやってみます。

その中で、先生たちにフィードバックをもらいながら改善を繰り返してきました。

同学年の先生たちともベンチのある教室について議論しながら進化してきたのです。

「個性豊かな子どもたちが持つ潜在能力を最大限発揮してもらうには?」

なんてことをベースに日常的に対話しています。

校内研究でも多くの提案をさせてもらいました。

校内研究の一環として授業を公開しました。 研究テーマは、「豊かに関わり合い共に学び合う子ども」 今回は、5年算数「単位量...
授業公開から一夜明けて研究協議がありました。 一晩寝かせて、皆さんからいろいろなフィードバックをいただきました。 「豊か...

このような実践は、これまで日本においては、そのラディカルさから1クラスをあまり超えられなかった。
教員同士が、「なぜ、なんのために」の根っこをとことん話し合い、お互いの得手不得手なども共有し合ってきた、その密なコミュニケーションの成果なのだろう。
おそらく桑原先生が、そのような場をたくさん整えようと努めてこられた。

振り返ってみると、年度初めに同学年の先生たちと対話を重ねてきました。

例えばこんな感じです。

ゴリくんが、忙しいからこそ「まじめに対話」。「やってみ!」というので(笑) 私なりのフレームワークに落とし込んで、学年団で早速...

付箋を使ったり、ホワイトボードを使って相互理解をめざす。

対話しながらファシリテーションスキルも学べます。

これをやることで得られる一番大きなことがは、なんと言っても”安心”

なんでもチャレンジできる土壌が職員室にあったら楽しいはずです。

そして、先生たち自身が得意分野で勝負できますように。

そうそう、桑原先生の声が、たえずとても静かな調子だったのも印象的だった。リヒテルズ直子さんも、イエナプラン教育の先生はあまり大きな声を上げないと書かれていたけど、それが、威圧感の一切ないクラスの雰囲気を醸し出していた。

これも、ありがたいフィードバックです。

ボクはカラダも大きいのですが、大きな声で話すというよりも語るように話しています。

もともとはファシリテーションの世界に出会ったのがきっかけ。

イエナプランの世界に触れるようになってから、更に自信をもって穏やかに進めています。

公立小学校でも進化し続けることができた理由

先駆的な教育の実践は、とかく「私学だから」とか、「〇〇先生だから」とか、言われることがありますが、成瀬小学校では公立小学校でありながら、桑原先生の実践が学校全体に広がっていっていました。

尼崎の能島さんのコメントです。

確かにエッセンスは広がっています。

ボクの実践を見てくれて、いろんな意見をくれた先生たち。

一緒に考え続けてくれた先生たちの存在が何よりも大きいのです。

そして、自由闊達な空気が学校にあること。

先生たちに”自由の相互承認”があることも大きな要因だと思っています。

だから安心して実践ができるのです。

ポジティブな側面は、徹底的にパクる。

学校外で学んだことは惜しみなく提供し合う。

そんな文化が進化し続けることを後押ししてくれて、ボクには”隊長”という呼び名が…

子どもたちだけでなく、職員室の皆さんにも本当に感謝しています。

公立小学校だって、まだまだ進化できるはずです。

だから、みんなで取り組んでみてほしいと思います。

誰かに見てもらって再考できるってありがたい。

午前中3時間の参観と、1時間の対話。

いろんなやりとりをしながら、これまでの自分自身の歴史が鮮明に蘇ってきました。

「あの頃は、こんなことが足りなかったんだよな。」

「いろんな人たちと出会って、少しずつ進化してきたよな。」

「オランダに行ったり、スポーツの世界で学んだり、いろいろあるな。」

おかげさまで、自分の実践や人生について振り返ることができました。

更に進化できたら最高ですね。

訪問していただいた皆様に感謝。

子どもたち、職員室の先生方にも感謝。

Good Luck.

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